注意:シミ抜き方法で紹介する「酸素系漂白剤」は、ウールやシルク等の生地には使用できませんのでご注意ください!
このページで色んなシミの落とし方が学習できます
シミにも、水溶性のシミ・油性のシミ・インクのシミ・ペンキなど色々あります。
もちろんシミにより落とし方が異なります。水溶性のシミは一般の弱アルカリ性洗剤でも付いたばかりなら簡単に落とせます。
油性のシミも付いたばかりなら普通の洗剤でも多少は落とせますが、やはり厳しいです。
つまり、シミは時間との勝負。また、色んなシミ抜きの知識が必要です!
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食べ物のシミの基本的な落とし方
食用の油ジミ
揚げ物をしている時、お肉やカツの油が衣類にベッタリ! 特にお子さんはお構いなしで汚してくれます。こんな時には「食器用洗剤」が使えます! 衣類に食器用洗剤?と不思議な気がしますが、衣類にはダメージは少なく使用可能です!
洗濯機に入れる前に食器用洗剤とぬるま湯を1:1で混ぜた液を作り、タワシかお洗濯専用ブラシにこの液を含ませ油ジミ部分をブラッシングします。
広範囲でなかったら、そのまま洗濯機に入れて通常のお洗濯をしてください。
広範囲で大量に食器用洗剤を使用した場合は、軽く水ですすんでから洗濯機に入れた方が良いと思います
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カレーのシミ
カレーのシミは水溶性の汚れと油性の汚れが混ざっているので、まずはその部分を濡らして「ウタマロ石鹸」のような固形石鹸を塗り、専用のブラシで軽くブラッシングするかもみ洗いをしてみます。
薄くはなってもスッキリ落ちない場合は、台所で使う食器用洗剤を原液のまま付けて、ブラッシングやモミ洗いをします。これで大体は落ちると思いますが、それでもスッキリ落ちない場合は濡れた状態のシミの箇所に粉末の酸素系漂白剤をそのまま塗り込んで、ヘアードライヤーなどで10分くらい温めます。すぐに落ちなくてもそのまま30分くらい放置してください。
これらはあくまでも水洗い可能の繊維の場合です。また、酸素系漂白剤を塗り込む場合は、色物の衣類は染が弱い場合は変色する可能性もありますので、目立たない箇所で試験をしてみるなどのテストをおすすめします。
コーヒーのシミ
コーヒーのシミは水溶性なので衣類用洗剤で通常は落とせます。しかし時間が経過した場合やコーヒーの濃さ、また砂糖の有無などによっては完全に落とせない場合もあります。
付いたばかりのコーヒーのシミは水だけでも落とせますが、出先でコーヒーを衣類にこぼしてしまった場合などはハンカチなどを水に濡らしてこすると、シミが広がるだけになります。
この場合は、シミが付いた反対側にハンカチなどの布やティシュを付け、表側から水に濡らしたハンカチでシミを裏側にたたき出すようし、裏表のハンカチやティッシュなどの場所を変えながらこれを数回繰り返します。
洗濯前のコーヒーのシミの前処理の場合も、裏側にタオルなどの布をあてがい、シミ部分を水に濡らしてウタマロ石鹸などの固形石鹸を塗りブラシなどでたたき出すようにブラッシングします。
時間経つと落ちづらくなってきます。そもそもコーヒーで衣類を染める事もあるくらいなので草木染状態になってしまいます。
頑固で落ちない場合は、50℃くらいのお湯を洗面器に入れ、酸素系漂白剤を適量入れてシミ部分を60分漬け込みます。シミが取れたら通常の洗濯をしてください。
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ジュース・ワインのシミ
ジュースのシミは、根本的には水溶性のシミなので通常の衣類用洗剤で落とせますが、果汁がどれくらい含まれているかにより多少落とし方が異なる場合もあります。
というのは、果汁は衣類を染める草木染に使用する事もあるくらいなのでしぶといです!
その代表的なものが「ワイン」です。
ワインをこぼしてしまうと確実に衣類は染まってしまいます。
シミ部分を水で濡らして「ウタマロ石鹼」などを付けてブラッシングをしても完全に落ちない場合は、50℃くらいのお湯を洗面器に入れ、酸素系漂白剤を適量入れて60分シミ部分を漬け込んでください。
漬け込み後は通常のお洗濯をしてください。
この場合は必ず洗剤を入れて洗わないと、漂白成分が残るので黄ばみの原因や生地の傷みの原因となってしまいます。
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ワイシャツのエリ汚れの落とし方
ワイシャツのエリや袖口の汚れは、洗濯機で回しただけではスッキリ落ちてくれない事が多いです。
これは皮脂汚れが繊維の中に入ってしまっているからなのですが、直ぐに洗わず数回着用したり時間をおくと、汚れ自体が酸化を始めてしまいます。
酸化すると生地に著しいダメージを与えて破れやすくなってしまいますし、黄ばんで更に汚れが落ちづらくなります!
汚れをしっかり落としたい時は、洗濯機で回す前に気になる部分を予め処理しておくことが大切です。これを「前処理」と言います。
1. エリや袖口を濡らして「ウタマロ石鹼」のような固形石鹼を塗り込みます。
2. その部分をタワシや専用のブラシでブラッシングします。通常の汚れならそのまま洗濯機で回せば落ちます。頑固な汚れの場合は3に進んでください。
3. バケツか洗面器に50℃のお湯を入れて「酸素系漂白剤」を適量よりも多少おおめに溶かします。
4. ここに気になる汚れ部分を2時間くらい漬け置きしてください。その後は通常の洗濯をすればきれいに落ちると思います。
口紅やファンデーションの落とし方
口紅やファンデーションは油分が主な成分です。
水を付けたハンカチなどでこするとシミ部分が広がるだけで落ちてはくれません。
ファンデーションは特にエリに付くことが多いですよね!
これを除去するには「クレンジングオイル」を付けて揉めば大半は除去できます。
その後、直ぐに水ですすいで洗濯機に投入してください。
もちろん通常の洗剤で構いません。
また、薄めた食器用洗剤でも除去可能な場合も多いようです。
化粧品も落ちないように日々研究されているので、段々手ごわい相手に進化してきています。
作業着などの油の落とし方
機械油などが付いた作業着は通常の水洗いだけでは落ちません。多少薄くなるのは、表面に付いている脂分が流れ出るからで、浸み込んで固まっている油汚れの除去はできません。
狭い範囲なら「食器用洗剤」の原液をその個所につけ、ブラッシングしたり揉んだりしてから通常のお洗濯をすればかなり落ちると思います。
お仕事頑張った広範囲の油汚れの場合は、やはり専用の洗剤がおすすめです!
作業着専用の液体洗剤が売られているで、まずは油汚れの部分に原液を付けてゴム手袋等をして良く揉んでください。
その後、液体洗剤の説明により適量を入れて通常通り洗濯機で回してください。
ドロ汚れの落とし方
洗う身の事も考えないでドロだらけにしてくる子供たち。また、スポーツを頑張ってドロだらけにしてくる学生。
でもドロ汚れは想像以上にとても頑固なものです。通常の汚れの中でも、やっかい度数№1と言っても過言ではありません。
ドロ汚れを落とすには?
まずは濡らさずに、できるだけ衣類に付着しているドロの粉?を落としておきます。
これをしておかないと、表面に付いている乾いたドロもそのまま濡らすと更に浸み込んでなおさら大変になってしまうからです。
洗濯方法は、ドロ汚れ部分を濡らし「ウタマロ石鹼」のような固形石鹼を塗り込みひたすら揉み込みます。その後は更に濡らして固形石鹼を再び塗りブラッシングすれば効果は上がります。
ドロ汚れが落ちたようなら、そのまま通常の洗濯機洗いをしましょう。
頑固でしぶといようなら次の手段です!
それには「重曹」と「お酢」を使います。
あくまでも固形石鹼でのドロ汚れ除去の後として行ってください。
ドロ汚れの部分を濡らしたところに「重曹」を粉を振りかけます。そこに「お酢」を掛けます。
するとジワジワと泡が盛り上がって来ます!この泡立ちが中に固まっているドロ汚れを溶かしながら押し出してくれるのです。
これを数回繰り返せば、ドロ汚れの除去ができます!
もちろん、その後は洗濯機で通常の洗濯をしてください。
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墨汁・墨の落とし方
習字の授業を運動着のままで・・・・墨汁がべったり・・・・・
こんな時のためにこのページがあります!
1. 墨汁部分の裏側にキッチンペーパーなどの墨汁の受けシートをあてがっておきます。そして墨汁部分を水で濡らして「ウタマロ石鹸」のような固形石鹼を塗り、歯ブラシで細かく動かして裏側に押し出すようにブラッシングします。裏のキッチンペーパーが汚れたら取り替えて数回この作業を繰り返します。
2. 他の方法として、台所用マジックリンをスプレーして、少々水を垂らし歯ブラシで擦ってるというやり方も試してください。この場合も裏にキッチンペーパーなどの汚れ受けをあてがっておきます。
3. 頑固なら、もう一つの方法! 練り歯磨き粉の登場です!
歯磨き粉を墨汁の部分に付け歯ブラシで上記のように細かく動かし裏のキッチンペーパーに向けて押し出すようにしてみてください。
4. 広い範囲ならばやはり、水で濡らして台所用マジックリンをスプレーし揉み出す!これがおすすめです。
処理後は洗濯機で通常のお洗濯をしてください。
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サビの汚れの落とし方
黄色いシミが付いていると、食べ物のシミ?ジュースのシミ?と疑い、色々と処理をしても落ちないという事があります。
そしたら結局サビだったという事がよくあります。ワイシャツでもこのサビ汚れは結構多いと感じます。どこかですってしまったと思われます。
ご家庭にあるものでサビ落としをする場合は「お酢」です。サビにお酢?とお思いでしょうがお酢にはクエン酸が入っているので、この鉄サビを落とす力があります。
まずは「お酢」を付けて試してみてください。
頑固なサビには以下の除去薬品がおすすめです!
布用なので安心ですが、最初は目立たない部分に付けて試してみてからの方が良いと思い
黄ばみの対処および落とし方
買った時は真っ白だったのに・・・・黄ばんで来てしまった・・・・・
時が経つにつれて白い衣類はだんだん黄ばんで来てしまいます。
これは
・残った汚れが酸素の影響で酸化してしまう
・お洗濯時のすすぎが不十分の結果の石鹸やけ
・日焼けが原因だったり、蛍光剤がはげてしまったり等々
・原因は様々で重なっている場合がほとんどです。
綿やポリエステル混のような家庭洗いが可能な衣類は、通常のお洗濯後に濡れたままで良いので、バケツに50℃のお湯を入れ「酸素系漂白剤」を溶かして衣類を60分くらい漬け置きしてください。
その後は再度、洗濯機で通常通りお洗濯をしてください。
白さにこだわりたい場合は、蛍光剤配合の方が良いと思います。
蛍光剤は、青い染料がわずかに含まれているので、青く染めて白く見せる?という効果があります。
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ウールやシルクの漂白
白い衣類に限りますが、ウールやシルクも漂白が可能です。
スーパーなどで売っている「ハイドロハイター」は使ってみましたが、いまいち力が弱い気がします!
おすすめなのは「ハイドロサルファイト」という薬品です。以前は薬局で販売していたのですが、今は売っていないか少なくても私の近所の薬局では扱っていません。
このハイドロサルファイトは強力な漂白作用があるのですが、取り扱いには注意が必要です!
お湯でこの粉末を溶かした時はトイレ以上の激臭が漂います!必ず通気性の良い場所でマスクを着用の上ご使用ください。
当店では、婚礼用の白いネクタイが黄ばんでしまったり、注意は必要ですが黄ばんでしまった白い襦袢なども漂白しています。もちろん縮みには注意が必要ですが!
使い方は、バケツに40℃のお湯を入れハイドロサルファイトを適量(ボトルの1割位)溶かします。くどいですがこの時激臭がします。そこにウールやシルクの衣類を60分くらい漬け置きしてください。
バケツから取り出す時は手袋を着用の上で良く絞り、その後洗濯機でデリケート洗いのコースか手洗いにて通常の洗濯をしてください。
あくまでも白いものに限ります。色物は脱色します!
ボールペン等のインクの落とし方
ワイシャツのポケットにインクのシミが付いている事がとても多いです!
また、ボールペンが入ったまま洗濯機で回してしまったという事も多いです!
もちろんこのインクのシミは水では落ちません。水性インクの場合は、付いて直ぐなら水だけでも薄くなる事は期待できます!
インクのシミの場合は、衣類の裏にキッチンペーパーや不要の布を敷きます。
シミ部分に「除光液」か「クレンジングオイル」を掛け、歯ブラシなどでたたき出す感じでブラッシングしてください。
インクが多めに付いている場合は、裏のキッチンペーパーをこまめに取り替えながら作業を繰り返します。
除光液やクレンジングオイルを大量に付け揉んで落とそうと思うかも知れませんが、これをやると溶けたインクが別の場所に広がって大変な事になりますのでご注意を!
市販されているインク落としも紹介しておきます!
こちらは、油性インクや水性インクの除去だけでなく、色んなシミの除去にも使用できる優れものです!
Amazonでも販売しています
油性・水性ペンキの落とし方
自分でペンキ塗り。また公園のベンチのペンキ塗りたて等々で大切な衣類が台無し!
ペンキには水性と油性があります。
付いたばかりならば水性ペンキは水で落とせますので、急いで多めの水に付けて揉めば簡単に落ちます。
しかし水性だからとあなどると大変な事になります。というのは、乾いてしまった水性のペンキは油性のペンキよりも落とすのが難しいのです!
ここでは油性のペンキを主に説明しますが、乾いてしまって水では取れなくなった水性のペンキの除去にも多少応用が利きますのでお勉強してください。
ペンキを溶かすには「クレージングオイル」が有効です!
またペンキは揉んで落とすのが鉄則です!
やり方は、ペンキの部分にクレンジングオイルを多めに塗り、生地を傷めないように揉んでください。溶けだしたペンキをキッチンペーパーなどで拭いながら、この作業を繰り返して行きます。
それでも取れない場合は、仕方がないので「ペンキの薄め液」を使うしかありません。
もちろん水性と油性がありますが、水性の薄め液は水ですが、時間が経って乾いてしまった水性ペンキは水では落ちません!
固まった水性ペンキの場合でも、油性ペンキの薄め液を使用して揉んでみてください!落ちたら、できれば液体洗剤の原液を付けて揉んだ後、そのまま洗濯機で回してください。