- 縮んだセーターなどの修復方法
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ウール100%などのセーター類を洗濯機でガラガラと回してしまうと、大人サイズが子供サイズになってしまいます・・・・・(涙)
それどころか全体がフエルト状態に・・・・・・(涙)
縮みの直し方の前に、縮みのメカニズムを学習しておきましょう。
動物性繊維に代表されるウールは、髪の毛に例えると表面にキューティクルのようにウロコ状態の層になっています。
図1は通常の状態でキューティクルが整然と並んでいます。
図2のように水で濡れるとキューティクルが開きます。
この状態で洗濯機でグルグルと回すと、糸どうしが絡み合って縮みになります。
つまり、逆に言うとキューティクルが開いた状態でも、グルグルと回さない つまり手洗いで静かに洗えば絡まず縮まないということです。(物によっては多少縮む場合もある!)
縮んでしまった衣類は?
一度絡み合ってしまった糸どうしは完全には戻らないと最初に言っておきます。
しかし、アイロンの蒸気を当てると毛糸が柔らかくなり、引っ張ることによって絡み合っているのを剥がす効果があります。
縮んでしまったと洗い終えた時点で確認できた場合は、少し多めに衣類の柔軟剤を入れ短時間で押し洗い?して絞り、濡れた状態で元の大きさに近づけるよう引っ張っておくというのも1つの対策です。
縮んだ衣類の対処方法!
1.アイロン台に縮んだセーターを置き、そで部分を蒸気を当てたらすぐに上下に引っ張ります。ちょっと伸ばし過ぎ?くらいで大丈夫ですが、なるべく均一になるように丁寧に
2.そでの長さを伸ばします。蒸気をそで全体にかけ、適切な長さになるよう引っ張ります。この時そでの幅が狭くなるので、1でちょっと伸ばし過ぎくらい と説明したのはこのためです。
3.両そでの伸ばしが終わったら、前身ごろです。エリ周り、中間、すそと順番に蒸気を当てながら左右に引っ張っていきますが、この時もそでの時と同じようにちょっと伸ばし過ぎかな?くらいで構いません。
4.そして丈を蒸気を当ててすぐに上下に引っ張ります。あくまでも均一になるように注意が必要です。
5.最後にセーターをアイロン台の上に広げ、アイロンで蒸気を出しながら整形すれば完成です。
この場合もアイロンの蒸気量の多さが重要になります。ハンガーに衣類を掛けた状態でアイロンの蒸気によるシワのばし等々、能力のあるアイロンは便利です。