失敗しないお洗濯方法を勉強しましょう!
洗濯機も時代とともに変化してきました。2層式洗濯機、そして全自動の洗濯機が登場し、現在では縦型ドラム式洗濯機に移行しようとしています。
今までの全自動の洗濯機を「平型」最近の縦型ドラム式洗濯機を「縦型」とあえてこの呼び方で説明させていただきます。
平型の洗濯機は、横の回転なので水流の圧力と他の衣類との絡み合い?により汚れを落とします。
縦型の洗濯機は、ドラムの上から下へ衣類を落とす事で、もみ洗いのような効果があります。
どちらが良いか?平型は途中で停止して色んな洗い方を工夫できます。縦型のメリットは乾燥までできるという事でしょうか?
お使いになる方の好み?お財布との相談?でお選びください!としか言えません!
洗い方のもくじ
お洗濯の基本中の基本
お洗濯は衣類の生地により、また色合いにより洗い分けをしなければなりません。この作業を「仕分け作業」と言います。
この仕分け作業が、失敗なく上手に洗い上げる一番大切な事です。
生地により分ける?とは、綿やポリエステルなどの強めに洗えるもの。ウールなどのデリケートなもの。ネットに入れて洗った方が良いもの等々。
色合いにより分ける?とは、白い衣類などの淡い色のもの。黒い衣類などの濃い色のものを洗い分けするという事です!
洗濯表示のお勉強
衣類の裏に付いている「洗濯表示」は2022年3月22日より新しくなりました。
下記の洗濯表示の中の「実際の表示記号例」を見ると、左側が強く右側が弱いという事が分かります。
生地別に説明すると、綿やポリエステルなどは左側で、ウールやシルクなどは右側という事になります。
このマークも「参考資料」程度と考えた方が良い場合もあるのです。
というのは、家庭洗い、水洗いが×(バツ)になっているウールのセーターでも、洗い方を気を付ければ洗う事も可能な場合もあります。
また、洋服メーカーが家庭洗いでのトラブルによるクレームを避ける意図もあるかと想像します。
技術の高いクリーニング店は、水洗いできないものを「水洗いする」事ができる店! とも言われます。
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ウールやシルクなどの動物性繊維の洗い方
別の章でも説明していますが、ウールの糸は水を含むと図1が図2のようにキューティクルが開きます。この状態のまま洗濯機で回すと図3のように糸どうしが絡み合い縮みとなります。
ウール製品の洗えると宣伝している「エマール」などの洗剤は、このキューティクルが開きづらい作用があります。また、通常使用する粉末洗剤は弱アルカリ性であるのに対し、おしゃれ着洗いの洗剤は中性で、洗浄力は弱いですが繊維を傷めないというメリットもあります。
しかし、完全ではないので洗濯機のデリケートな洗い方コースか洗面器などでの手洗いが必要となります。
洗い方としては・・・・・
ウール洗い専用の洗剤を使用した方が安全ではありますが、繊維の傷みをあまり気にしない場合や注意点を守った洗い方をすれば、通常の弱アルカリ性洗剤でもウールやシルクは洗えます!
それには絶対大切な事は「回さない!」ということです。キューティクルが開いていても回さなければ絡む事はそれほどありません。中途半端な言い方ですが、わずか縮む可能性は否定できません。困るのは裏地が付いている場合です。表地と裏地にたるみが生じてしまう事があります。
脱水の回転は短時間なら問題はありません。
実際の処理方法は・・・・・・
1. 気になるシミがあったら「ウタマロ石鹼」のような固形石鹼などを付けもみ洗いのような前処理を行っておきます。
2. 洗濯機のデリケートな洗いコースで柔らかく洗浄しますが、水位は多めにしてください。
または洗面器に水と洗剤を入れ衣類をゆっくりもみ洗いをしてください。
3. 洗面器洗いの場合でも、洗濯機で短時間で絞ります。
4. すすぎは水位が定量になったら洗濯機を停止して、手で押し洗いのようにすすぎをします。そして直ぐに脱水を短時間で行います。
5. 再び4の工程ですすぎを行えば完了です!
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その他の洗い方の注意
色の違いによる洗い分け
衣類には水に漬けるだけで色がにじみ出てくるものもありますので、注意が必要です!
始めてお洗濯をする場合にこの傾向が多いです。
もし色が出ても影響が最小限にとどまるよう、色の濃いものは色の濃いものと一緒に洗うようにしてください。
汚れの強いものの洗い方
シミが多い場合は別の章の「シミ抜き」でお勉強してください。全体的に汚れが強くシミ抜きもやりきれないという場合は一度洗ってしまいましょう!
その後、通常の水洗い可能な衣類に限りますが、バケツに50℃のお湯と通常の洗剤を溶かし衣類を入れて60分漬け置きします。
洗濯機にバケツに入っている洗剤や衣類のすべてを入れて通常の洗濯コースで洗濯機を回します。
50℃のお湯に漬け込む時に必要に応じて「酸素系漂白剤」を入れても洗浄力がアップします。
洗濯機に漂白剤は意味がない?
酸素系漂白剤には除菌作用があるので「意味がない?」というのは言い過ぎですが、汚れを落そうとして入れるのは効果があまり発揮されません。
洗濯機の洗浄にかける時間はせいぜい20分。漬け置きコースにしておけば時間を掛けられので良いのですが、それにしても水道水では温度が低く効果を発揮するには不十分です。
理想は、バケツに50℃のお湯を入れ酸素系漂白剤を溶かし衣類を60分漬け込みます。これで酸素系漂白剤の力が100%発揮できます!
本気で?漂白剤の効果を望む場合は、粉末の漂白剤の方が液体よりも強力です!
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