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防水・撥水加工についての学習

防水加工と撥水加工との違いを説明しておきます。

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一般的に水の侵入を防ぐという意味で「防水」と言っていますが、衣類においては「防水」と「撥水(はっすい)」を分けて理解しなければなりません。
上のイラストで説明しますと・・・・・
繊維起毛の上に水が乗っていますが、起毛の先の丸い輪の部分が撥水剤と仮定してください。水には表面張力があるので、起毛がきちん並んでいると水は中には入って来ません。
これが「撥水」です!
防水というのは、上のイラストでいうと「防水シール」の部分です。
ただ、防水をうたっているカッパや特別な防水機能を期待する衣類以外はこの防水シール部分はありません。
というのは、スキーウエアなどでも水の侵入は防ぎたいが中の汗などの湿気は外に出したいので、この防水シール的なものがあると中がむれてしまいます。
したがって通常「防水」と一般に言われているほとんどは「撥水」です。
つまり「撥水」とは表面で水滴をガードし、「防水」とは裏側で水滴をガードすると、ここでは理解しといてください。

撥水加工をしてあると、水滴の表面張力の影響で中には入って来ませんが、中の汗などの湿気は外に出ていきます。
防水加工とはシール状の面の事を指しているので、一面を覆ってしまうものです。
一般的に売っている「防水加工スプレー」とうたっているものは大半が「撥水加工」のスプレーです。

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撥水の能力を最大限に発揮するには

ゴアテックス素材のジャンバーなどは、元々撥水が出来る起毛を持っている繊維です。
それ以外のジャンパーでも撥水加工スプレー等の処理をすると水をはじきます。

どちらでも注意していただきたいのは、起毛がキチンと整っていて初めて機能が発揮されるということです。
起毛どうしが乱れて離れていると表面張力が働かず水が浸透してしまう事が考えられます。

これらに最適な方法は・・・・・
繊維に熱を与える事です。繊維を熱する事で起毛が立ち上がって整います。
また撥水加工のスプレーもこの熱により定着効果もアップするのです!
では、「繊維に熱を与える」とは何をすれば良いのでしょう?
まず思いつくのはアイロンです。
しかしアイロンを掛けるということは、繊維をつぶす事につながります。
アイロンを浮かせて蒸気をかけて熱を与える?
これも思いつきますが、これもNGなのです。蒸気は結局は水なので防水加工剤自体の力を弱めてしまう可能性があります。

最良なのは「乾燥機」で回す事です。全体を均等に熱する事が可能です。防水?加工のスプレーをしたものにも効果大です。
ただし10分程度で良いので、あまり回し過ぎると防水加工剤が摩擦ではげてしまう可能性もあります。
乾燥機の無い場合は「ヘアードライヤー」で全体を熱しても効果は変わりませんのでお試しください。

防水?撥水効果をキチンと発揮するには、良い商品を使用!

色んな撥水加工スプレーが販売されていますが、水をはじく力はそれほど変わらないとしても、大切なのは定着力だと思います。
安いスプレーはスレ等の摩擦で直ぐにはげてしまうので避けた方が無難です!

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